GlassFish Portfolioが正式リリース
アメリカの日付で2/10に GlassFish Portfolio が発表されました。
GlassFish Portfolio というのはアプリケーションプラットフォームの
スタックを集め1つの製品として低価格に提供する物です。
かんたんに説明すると、GlassFish Portfolioのライセンスを1つご購入頂くと
Portfolio に含まれる全製品をご使用いただけるという物です。
ライセンスの価格についてですが、GlassFish Enterprise Server は
4 Socket 1ライセンスの形態を取っておりましたが、GlassFish Portfolioでは
1 Server 1ライセンスという形態で販売いたします。
では、この”サーバ”という単位はどのように定義されているかについてですが、
CPUの数に関わらず、1つの物理的なマシンをサーバとして定義します。
ブレードサーバや仮想サーバ等を使用している場合は別のサーバとして扱われます。
仮想サーバを使用している場合のライセンスについて説明します。
仮想サーバを稼働させる場合4仮想サーバ1ライセンスという形態になります。
例えば、
1つのサーバ上で4つの仮想サーバを稼働させる場合、1ライセンスで
問題ありません。1つのサーバ上で8つの仮想サーバを稼働させる場合
2ライセンスが必要になります。また16個の仮想サーバを稼働させる場合は
4ライセンスが必要になります。
※ 仮想化されていない環境につきましては、物理的な1サーバに
1ライセンスが必要になります。
ライセンスの種類について
GlassFish Portfolio はBasic, Silver, Gold, Platinum の4種類の
ライセンスを提供します。これらの違いは含まれる製品の種類によって
ことなるわけですが、それぞれに含まれる製品を下記にまとめます。
含まれる製品種別の詳細
Basic:
– Sun GlassFish Enterprise Server
– Sun GlassFish Web Stack
– Update Center
– NetBeans
– Sun Software Basic Support*
Silver:
– Sun GlassFish Enterprise Server
– Sun GlassFish Web Stack
– Sun Message Queue
– Sun Web Server
– Sun Proxy Server
– Update Center
– NetBeans
– Sun Software Standard Support*
Gold:
– Sun GlassFish Enterprise Server
– Sun GlassFish Enterprise Server Add-Ons:
– Performance Monitor
– SNMP
– Visual Monitor
– Sun GlassFish Web Stack
– Sun GlassFish Web Space Server
– Sun GlassFish ESB
– Update Center
– Sun Message Queue
– Sun Web Server
– Sun Proxy Server
– NetBeans
– Sun Software Premium Support*
– SunSpectrum Training**
Platinum:
– Sun GlassFish Enterprise Server
– Sun GlassFish Enterprise Server Add-Ons:
– Performance Monitor
– SNMP
– Visual Monitor
– Sun GlassFish Web Stack
– Sun GlassFish Web Space Server
– Sun GlassFish ESB
– Sun Update Center
– Sun Message Queue
– Sun Web Server
– Sun Proxy Server
– NetBeans
– Sun Software Premium Plus Support*
– SunSpectrum Training**
この中で、Sun GlassFish Web Stack と書かれていますが、
Sun GlassFish Web StackにはApache, lighttpd, Squid, MySQL, PHP
Ruby, Python, memcached, Apache Tomcat等が含まれています。
Sun GlassFish Web Stackの紹介
次に、新しく Sun GlassFish Web Space Serverという名前が追加されてますが、
これは、Sun の新しいポータルサーバの名前です。
オープンソースのポータルサーバである Lifelay をベースに Sun が拡張した製品です。
また、GlassFish v2.0 までは無かった新しい管理用の製品が今回より含まれます。
GlassFish のオープンソース版では提供されませんが、Goldのライセンス以上を
ご購入頂いたお客まさだけに、GlassFish の管理用のツール(SNMP, Visual Monitor ,
Performance Monitor等)が提供されます。
今までは、オープンソース版と製品版で違いが少なかったGlassFishですが、
今後は、オープンソース版に対し製品版をご購入いただいたお客様だけが
受けることのできる付加価値を提供いたします。
さらに仮想化を意識したライセンス形態になっているため、仮想化環境を構築すると
かなりお買い得なシステムが構築できるようになります。
例えば、前段にリバースプロキシを配置するようなセキュアなWeb システムを構築する場合
別途購入する必要のあったProxy Serverのライセンスも費用含まれるため、たった1つの
ライセンスでセキュアなWeb システムを構築できるようになります。
この、GlassFish Portfolio を利用することで、単純な Web システムの構築から、
ポータルシステムの構築(Web Space Server)、SOA の実現(GlassFish ESB)まで
幅広く対応できるようになります。
圧倒的なコストパフォーマンスを実現する GlassFish Portfolio を是非
ご検討ください。
日本での詳細な金額については、弊社販売パートナーまでお問い合わせください。
追記1:
私もいずれ書こうと思っていたのですが、製品版を購入していただいたお客様が使用できる
GlassFish パフォーマンスアドバイザーの機能紹介について、荻野さんがブログに紹介
してくださっていましたので、ぜひこちらも御参考にして頂ければと思います。
荻野さんのブログ:GlassFish Enterprise Manager – Performance Advisor
追記2:
GlassFish Web Stack 1.4 に含まれる製品を下記に列挙します。
Apache httpd 2.2.11
ARP 1.3.3
mod_dtrace 0.3
mod_fcgid 2.2
mod_jk 1.2.25
mod_perl 2.0.2
mod_ruby 1.2.6
その他
PHP 5.2.6
APC 3.0.19
dtrace 1.0.3
idn 0.1
memcache 2.2.3
suhosin 0.9.27
tcpwrap 1.1.3
xdebug 2.0.3
その他
Ruby 1.8.6
Python 2.5.2
Squid 2.6
memcached 1.2.5
MySQL 5.0.67
lighttpd 1.4.19
Entry filed under: Application Server/GlassFish. Tags: GlassFish Portfolio.