Servlet 3.0 web-fragment.xml による設定

2010年3月14日 at 4:04 PM

Web アプリケーションの開発者は Apache Wicket や Spring 等 Servlet とは異なる別の外部フレームワークを開発時に利用する事があるかと思います。これらの外部フレームワークを使用するためには、これらのフレームワーク特有の設定 (Servlet, Filter 等)を web.xml に設定する必要があります。しかし複数の外部フレームワークを同一アプリケーション内で使用する場合、単一の web.xml ファイル内に全ての設定が含まれファイルが肥大化します。また web.xml ファイルが肥大化すると、各フレームワーク毎の設定を管理する際に可読性も低下しているため、管理が困難となります。

そこで、Web Fragment はフレームワーク毎に独自に設定を登録、管理できるようなメカニズムを提供しています。このWeb Fragment は Servlet 3.0 に導入された新しい技術で、配備記述子をモジュール化し、コンテナがモジュール化した配備記述子を認識する事ができるようになり、上記のような問題を解決しています。
一つの、web-fragment.xml ファイルは web.xml の一部として認識され、利用する外部フレームワーク毎に複数の web-fragment.xml を作成することもできます。

それでは、web-fragment.xml をどこに作成するか確認してみましょう。まず、Web アプリケーションのプロジェクトを作成します。この際、WEB-INF/lib ディレクトリ配下に、web-fragment.xml を含む jar ファイル (下記の例ではExternalLib.jar) をコピーします。

> jar tvf FragmentSample.war
0 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 META-INF/
95 Sun Mar 14 14:35:58 JST 2010 META-INF/MANIFEST.MF
0 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 WEB-INF/
0 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 WEB-INF/classes/
0 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 WEB-INF/lib/
2076 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 WEB-INF/lib/ExternalLib.jar
515 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 WEB-INF/sun-web.xml
469 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 index.xhtml


ExternalLib.jar には、META-INF ディレクトリ配下に web-fragment.xml を作成します。
> jar tvf ExternalLib.jar
0 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 META-INF/
109 Sun Mar 14 14:35:58 JST 2010 META-INF/MANIFEST.MF
995 Sun Mar 14 14:36:00 JST 2010 META-INF/web-fragment.xml


web-fragment.xml には下記のような内容を記載します。下記の例では JSF 2.0 の設定を web-fragment.xml に記載していますが、web.xml に記載する内容とほぼ同様の内容が記載されている事が分かります。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<web-fragment xmlns=”http://java.sun.com/xml/ns/javaee”&nbsp;
              xmlns:xsi=”http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance&#8221;
              xsi:schemaLocation=”http://java.sun.com/xml/ns/javaee&nbsp;
              http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-fragment_3_0.xsd&#8221;
         version=”3.0″>

    <context-param>
        <param-name>javax.faces.PROJECT_STAGE</param-name>
        <param-value>Development</param-value>
    </context-param>
    <servlet>
        <servlet-name>Faces Servlet</servlet-name>
        <servlet-class>javax.faces.webapp.FacesServlet</servlet-class>
        <load-on-startup>1</load-on-startup>
    </servlet>
    <servlet-mapping>
        <servlet-name>Faces Servlet</servlet-name>
        <url-pattern>/faces/*</url-pattern>
    </servlet-mapping>
    <session-config>
        <session-timeout>
            30
        </session-timeout>
    </session-config>
    <welcome-file-list>
        <welcome-file>faces/index.xhtml</welcome-file>
    </welcome-file-list>
</web-fragment>

web.xml の記載は、Servlet 3.0 からオプション化されていますので、web.xml が無くても上記は動作しますが、web.xml を記載する場合は、<metadata-complete> に true が設定されていないことを確認してください。この<metadata-complete> はアノテーションの利用を許可したり、外部リソースをコンテナが自動的に検出するかどうかを指定する設定ですが、true に設定されていると、アノテーションの利用が不可になる他、web-fragment.xml 等のリソースの自動検出ができなくなります。このタグが記述されていない場合、もしくは false に設定されている場合は、アノテーションも、リソースの自動検出も有効になりますので確認してください。

<web-app version=”3.0″ xmlns=”http://java.sun.com/xml/ns/javaee&#8221; xmlns:xsi=”http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance&#8221; xsi:schemaLocation=”http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_3_0.xsd&#8221; metadata-complete=”false”>
(例:Servlet 3.0 でアノテーション、web-fragment.xml の有効化)

また、複数の外部フレームを利用する場合、フレームワーク毎にそれぞれの web-fragment.xml を作成する事もできます。また、設定を読み込む順番を指定するため2種類の方法を提供しています。

● Absolute Ordering
  web.xml ファイルに、<absolute-ordering> を指定して順番を設定します。

● Relative Ordering
  web-fragment.xml ファイルに <ordering> を指定して順番を設定します。

例えば、2つの外部フレームワークを2つの Web Fragment(Fragment1, Fragment2) にそれぞれ設定した場合を想定します。この時、web.xml に順番を指定する場合、下記のように記載します。web.xml の設定が最初に読み込まれた後、Fragment2→Fragment1の設定が読み込まれます。

   <web-app>
       <name>MyApp</name>
       <absolute-ordering>
          <name>Fragment2</name>
          <name>Fragment1</name>
       </absolute-ordering>
       …
   </web-app>


最後に、web-fragment.xml の設定は外部フレームワークやリソースをモジュール化して読み込ませる事が可能になる他、web.xml の肥大化を防ぎ、可読性も向上するため設定管理が楽になります。是非お試しください。

備考:
最初は、上記 web-fragment.xml の設定を Wicket 1.4 を使用して試しましたが動作させる事ができませんでした。調査した結果、現在の Wicket 1.4 は WicketFilter 中で web.xml ファイルを直接参照するように実装されているため、web-fragment.xml の設定ファイル中から設定を読み込む事ができないためでした。今後 WicketFilter 側で修正が施されれば、Wicket の設定も web-fragment.xml に含める事ができるようになるかもしれません。

WicketFilter.java のソースコード

実装部分:
InputStream is = filterConfig.getServletContext().getResourceAsStream(“/WEB-INF/web.xml”);

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