Archive for 6月, 2010
GlassFish v2.1.1 と GlassFish v3.0.1 の機能比較
GlassFish v2.1とGlassFish v3.0.1の機能比較(英語版)がこちらに記載されていますが、日本語で情報共有したいと思います。
GlassFish v 2.1.1 と v3.0.1 は共に本番環境で今すぐ利用可能なアプリケーションサーバです。またサポートが必要な場合、Oracle から正式サポートを受ける事ができます。
どちらの製品を選択するかは製品が持つ機能/仕様を元に検討して頂きたいのですが、仮に高可用性の機能が必要な場合は、Java EE 5 の仕様に完全準拠した GlassFish v2.1.1を選択してください。また Java EE 6 で開発を行いたい場合、たとえば、Web アプリケーションのかんたん開発(JSF2,Servlet3.0)、EJB 3.1、Webサービス(RESTful/Jersey)、jRuby, Grails, Jython 等のスクリプト言語を使用したい場合は、GlassFish v3.0.1 を選択して頂ければと思います。
また、GlassFish v3.0.1 はパブリッククラウド環境にも今すぐ適用可能で、実際にこれを使用して Amazon EC2 上でサービスを提供開始している企業もあります。下記をご参照ください。
GlassFish v3.0.1 と MySQL を利用し Amazon EC2 上でサービスを提供する事例(海外)
最後に、今年末に提供予定の GlassFish v3.1 では GlassFish v2.1.1 のように高可用性機能も提供される予定ですので、是非楽しみにしていてください。
機能比較 | GlassFish v 2.1.x |
GlassFish v 3.0.x |
リリースされた日程 | v 2.1.1 の リリースは 2009 年 10 月 | v 3.0.1 のリリースは 2010 年 6 月 |
Oracleによる有償サポートの有無 | 有(●) | 有(●) |
マルチプラットフォームのサポート
例:OS JVM : JRockit, HotSpot VM |
v2.1.1で正式サポートされている環境のリストはこちら supported platforms |
v3.0.xで正式サポートされている環境のリストはこちら supported platforms |
サポートするJava EE のバージョン | ||
Java EE 仕様への対応 | Java EE 5 に準拠 | Java EE 6に準拠 (Java EE 5 アプリケーションも動作可能 |
Web Application and Service Technologies | ||
Java Web Technologies |
Servlet 2.5 JSP 2.1, JSF 1.2 |
Servlet 3.0 JSP 2.2, JSF 2.0 |
Metro Web Services Stack |
.NET 3.0 Web サービスとの相互運用 |
.NET 3.5 Web サービスとの相互運用 |
Jersey / JAX-RS (RESTful Web Services) | JAX-RS 1.0 | JAX-RS 1.1 |
管理関連 | ||
GUIの管理コンソールとCLIツールの提供 | 有(●) | 有(●) |
JMXによる管理 | 有(●) | 有(●) |
ノードエージェントとクラスタ管理機能 | 有(●) | 無(X) |
アップグレードツール (更新ツール/updatecenter) |
有 (●) | 有(●) |
RESTful 管理APIの提供 | 無(X) | 有(●) |
Java EE 6 Web Profile 版の提供 | 無(X) | 有(●) |
拡張モニタリング機能 (btrace, dtraceのサポート) |
無(X) | 有(●) |
アプリケーションクライアント | ||
アプリケーションクライアントコンテナの提供 | 有(●) | 有(●) |
Java WebStartのサポート | 有(●) | 有(●) |
Enterprise Application Technologies | ||
Java DB, JDBC Connection Pooling | Java DB 10.4.2.1 | Java DB 10.5.3.0 |
JTA 1.1/JTS 1.0 | 有(●) | 有(●) |
J2EE Connector Architecture | Connectors 1.5 |
Connectors 1.6 |
Enterprise JavaBeans (EJB) | EJB 3.0 |
EJB 3.1 |
JMS 1.1 | 有(●) | 有(●) |
Java Pertistence API (JPA) | JPA 1.0 (TopLink) |
JPA 2.0 (EclipseLink) |
スクリプト言語対応 | ||
jRuby on Rails のWebアーカイブ(.war)の配備が可能 | 有(●) | 有(●) |
ネィティブ jRuby on Rails アプリケーションの配備 (Servlet コンテナ上の動作は不要) |
無(X) | 有(●) |
jRuby のランタイムスレッドプールの動的リサイズ | 無(X) | 有(●) |
Groovy/Grails のサポート | 無(X) | 有(●) [4] |
Jython/Djangoの動作
(現在は v3.01で動作は可能だがOracleによるサポートは未サポート、将来正式サポート予定) |
無(X) | 有(●) [4] |
開発ツール | ||
NetBeans IDE | 有(●)[6] | 有(●)[6] |
Eclipse IDE | 有(●) | 有(●) |
高速再配備−アプリケーション再配備時のセッション情報の保持 | 無(X) | 有(●) |
アップデートセンター(更新ツール) | 有(●) | 有(●) |
アップデートセンターの管理コンソールへの統合 | 無(X) | 有(●) |
Java EEアプリケーションの検証ツール
Appilcation Verification Kit (AVK) |
有(●) | 無(X) |
IPSパッケージツール対応 | 無(X) | 有(●) |
Framework Technologies | ||
Grizzly (Java NIO)の対応バージョン | 1.0.34 | 1.9.18 |
Comet (HTTP Push)のサポート | 有(●) | 有(●) |
CORBAのサポート | 有(●) | 有(●) |
OSGiベースのモジュールアーキテクチャ | 無(X) | 有(●) |
組み込み可能な GlassFish/EJB コンテナのサポート |
無(X) | 有(●) |
管理機能(GUI/CLI)の拡張性 | 無(X) | 有(●) |
システム/パフォーマンス | ||
クラスタリング機能 | 有(●) | 有(●) mod_jk で可能 |
ロードバランサプラグインの提供 | 有(●) | 無(X) |
管理コンソールからのロードバランサプラグイン設定 | 有(●) | 無(X) |
高可用性 | 有(●) | 無(X) |
他技術の統合/連携 | ||
アィデンティティ管理製品、シングルサインオン製品(OpenSSO)、SOA製品(OpenESB)との連携/統合 | 有(●) | 無(X) |
GlassFish v3.1 の各種仕様公開
次期バージョンである GlassFish v3.1 の開発仕様が公開されました。GlassFish v3.1 の各種機能に関するご意見、ご要望等がある場合は
レビューテンプレートに従ってお寄せください。
※ 過去、日本人利用者からも仕様変更要求を頂いたことがありますので、どなたでも気軽にご意見を頂ければと思います。
GlassFish v3.1 に含まれる全ての機能仕様書はこちらから参照できます。
また、本日の時点で GlassFish v3.1 の マイルストーン1 がリリースされており、
入手可能です。
GlassFish v3.1 は 2010年12月のリリースに向けてこれから本格的に開発が進んでまいります。より良い製品にするため皆様からの基調なフィードバックをたくさん頂ければと思います。
Oracle Software Hardware Complete
今日から Oracle の社員として新たに出発します。Oracle の社員の皆様これからどうぞ宜しくお願いします。またいつもブログを見て下さっている皆様今後ともどうぞ宜しくお願いします。
ちなみに、初日の今日は、新しい社員証をもらったり、健康保険証を交換したり事務的な手続きや、マシンのセットアップ等をしていてほぼ一日が終わりました。またこれから立て続きにミーティングがセットされているので暫くばたばたしそうですが、相乗効果が発揮できるように勤めてまいりたいと思っています。
さて、話は変わるのですが、
Oracle では今 映画「IRONMAN 2」とタイアップし、「サンのストレージとサーバー技術が加わったことで、オラクルのソリューションが完璧になった」というメッセージを発信しています。下記の画像は壁紙として入手できる画像の縮小版です。またリンクより TV コマーシャルの内容も見る事ができるようになっています。是非一度新生オラクルが発信するメッセージをご覧ください。