QA1 : JSF(Servlet)の対応バージョンについて

2007年4月4日 at 1:56 午前

先日、とある方から

「Sun Java System Web Server 7.0でJSF1.2が動作しないのでしょうか?」

「NetBeand 5.5でJSFの開発が簡単にできないのでしょうか?」

との御質問を頂きました。



まず、1点目についてですが、

残念ながら、現在正式リリースされているSun Java System Web Server 7.0では

JSF1.2のアプリケーションはサポートされていません。

サポートされているのは、J2EE 1.4ベースで、JSF1.1/Servlet 2.4の

アプリケーションの動作がサポートされています。



仮に、Java EE 5ベースでJSF 1.2/Servlet 2.5の

アプリケーションの動作が必須な御客様はもう暫く御待ちください。

次期リリースのSun Java System Web Server 7.0 Update 1より

Java EE 5ベースのJSF1.2/Servlet 2.5が正式サポートされるようになります。



※Web Serverのバージョンとサポートするテクノロジーのバージョン





Web Server 7.0Web Server 7.0 Update1
対応JSFバージョンJSF 1.1JSF 1.2
対応ServletバージョンServlet 2.4Servlet 2.5
対応JSPバージョンJSP 2.0JSP 2.1




Sun Java System Web Server 7.0 Update1 Technology Preview リリースノート



テクノロジープレビュー(いわゆるβ)版がリリースされています。

Sun Java System Web Server 7.0 Update1 Technology Previewのダウンロード



次期バージョンの正式なリリース日程につきましては申し上げることは

できませんが、数ヶ月後(2007年4月4日現在)にはリリースされると思います。



次に、NetBeans5.5を使用したJSFアプリケーションの簡単開発と

Web Server 7.0へのデプロイ方法についてですが、



まず、NetBeans 5.5 にはVisual Web Packという追加パッケージが存在します。

これを使うと、Sun Java Studio Creator 2と同じように、JSFコンポーネントの

ドラッグ&ドロップにより簡単に開発できるようになっています。



http://www.netbeans.org/products/visualweb/index_ja.html


開発イメージ


また、

NetBeans 5.5を使用したSun Java System Web Server 7.0への

プログラムのデプロイ方法については下記のURLに記載されていますので、

こちらを御参考にしてください。



「簡単に説明すると、NetBeans5.5のアップデートセンターより、

 Web Server 7.0のプラグインを入手していただく事で可能になります。」



Deploying Web Applications to Sun Java System Web Server 7.0 With NetBeans 5.x



最後に、余談になりますが。

現在はNetBeans 5.5のアップデートセンターから入手できるプラグインは

残念ながらSun Java System Web Server 7.0用の物だけです。

そこで、JSF 1.1ベースのアプリケーションしか作成できません。



社内で確認した所、Sun Java System Web Server 7.0 Update1用のプラグインは

現在作成中で正式リリースに併せて提供されるようです。



JSF1.2ベースのアプリケーションを御作成いただいている方は

Sun Java System Web Server 7.0 Update 1が出るまでは

Sun Java System Application Server PE 9.0 Update Release 1

で動作確認を行ってください。





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2007/04/05のアップデート情報です。



仮に、NetBeans 5.5+Visual Web PackでJSF1.2アプリケーションを作成し、

Sun Java System Web Server 7.0 Update1でどうしても動作確認を行いたい場合、

正式にサポートされていない方法ですが、下記で動作確認できます。



まず、プロジェクトを作成します。プロジェクトを作成する際、

Application Server 9を選択しJava EE 5のアプリケーションを作成します。







ここで、NetBeans 5.5のメニューより、「構築」→「主プロジェクトを構築(B)」を

実行します。

主プロジェクトを構築すると、NetBeans 5.5プロジェクトのdistディレクトリ配下に

warファイルが生成されますので、これをWeb Serverの管理画面より直接手動で

デプロイします。



デプロイした時点で、Web Serverのサーバログには下記のメッセージが出力されます。




[04/Apr/2007:16:19:11] info ( 1940): Initializing Sun’s JavaServer Faces
implementation (1.2_03-b09-FCS) for context ‘/WebApplication2’

[04/Apr/2007:16:19:14] warning ( 1940): JSF1033: Resource injection is
DISABLED.





このメッセージは、JSF 1.2の仕様で定義されているリソースインジェクションが

使用できない事が表示されています。

なぜならば、Web Server 7.0 Update 1のテクノロジープレビュー版では、

JSF 1.2_03がバンドルされているため、この機能を利用できないのです。



リソースインジェクションの機能はJSF 1.2_04より使用可能で、

Sun Java System Web Server 7.0 Update 1の正式版ではJSF 1.2_04が採用される

予定です。

つまり、現時点ではJSF 1.2のリソースインジェクションの機能を使用したアプリは

動作しませんが、Sun Java System Web Server 7.0 Update 1の正式版で利用可能になります。

この機能を利用しないアプリは動作すると思いますので、どうぞ御確認ください。

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