GlassFish ドメイン管理(作成、削除、起動、停止)
ドメインの作成
ドメインを作 成するためには create-domain コマンドを 実行して作成します.下記にプロファイルごとのドメイン作成方法を示します.
開発者 用プロファイルを使用したドメインの作成方法
デフォルトで 作成されるドメイン(domain1)以外に開発者用プロファイ ルを利用した新規ドメイン(devDomain)を作成する方法を下記 に示します.
dashost > asadmin create-domain –profile developer –adminport 14848 –instanceport 10080 –savemasterpassword=true –savelogin=true devDomain Admin のポート 14848 を使用しています。 HTTP Instance のポート 10080 を使用しています。 JMS のデフォルトポート 7676 を使用しています。 IIOP のデフォルトポート 3700 を使用しています。 HTTP_SSL のデフォルトポート 8181 を使用しています。 IIOP_SSL のデフォルトポート 3820 を使用しています。 IIOP_MUTUALAUTH のデフォルトポート 3920 を使用しています。 JMX_ADMIN のデフォルトポート 8686 を使用しています。 コマンド行または環境で の指定どおりにプロファイル developer を使用してドメインを作成しています。 指定されたロケール [ja_JP] のファイルが [/sun/glassfish-v2.1.1/lib/install/templates/locales/ja_JP/index.html] に見つかりませんでした。デフォルト (en_US) の index.html を使用します。 使用するセキュリティーストア: JKS ドメイン devDomain が作成されました。 このドメイン [devDomain] の管理ユーザー名 [devAdmin] に関連するログイン情報が [/export/home/appserv/.asadminpass] に正常に格納されました。 このファイルが保護されたままであることを確認します。このファイルに格納された情報 は、このドメインを管理するために asadmin コマンドによって使用されます dashost > cat .asadminpass # Do not edit this file by hand. Use “asadmin login” command instead. asadmin://devAdmin@localhost:14848 YWRtaW5hZG1pbg== |
クラスタプロファイルを使用したドメインの作成方法
クラスタプロファイルを使用したドメインの作成方法を下記に示します.下記の例では,ベースとなるポート番号(portbase)を指定して実行します.このオプションは 指定したポート番号を基に自動的に各種ポート番号を割り当てドメインを作成します.ポート番号の把握が容易になるため,複数ドメインを構築する場合などに 適しています.
dashost > asadmin create-domain –user clusterAdmin –profile cluster –portbase 5000 –savemasterpassword=true –savelogin=true clusterDomain (省略) ドメイン clusterDomain が作成されました。 |
上記はいずれも —savemasterpassword,–savelogin を有効にして設定を行いました.これらのオプションを指定してドメインを作成すると, 管理者のパスワード,管理者のパスワードがローカルファイルシステム(.asadminpass/master-password)に保存され,次回コマン ド実行時に管理者パスワードの入力を省略できます。一方 –savemasterpassword,–savelogin を指定せずに作成したドメインは asadmin コマンドの実行時に毎回管理者パスワードを問い合わせされます.
不正使用を防ぎたい場合は,毎回パスワードの入力を求めるように–savemasterpassword,–saveloginの 設定を無効にし,環境変数も設定しないようにしてください.
ドメインの一覧表示
作成されているドメインの一覧を表示するためにはlist-domainsコ マンドを実行します.コマンドを実行すると一覧表示以外にドメインの稼働状態も確認できます.
dashost > asadmin list-domains devDomain 実行していません clusterDomain 実行しています コマンド list-domains は正常に実行されました。 |
ドメインとドメイン管理サーバインスタンスの起動
ドメイン管理サーバを起動するためには,start-domainコマンドを実行します.
dashost > asadmin start-domain clusterDomain ドメイン clusterDomain を起動しています。お待ちください。 デフォルトのログの場所は /export/home/appserv/domains/clusterDomain/logs/server.log です。 出力を /export/home/appserv/domains/clusterDomain/logs/server.log にリダイレクトしています ドメイン clusterDomain が起動しました。 ドメイン [clusterDomain] はその設定で [Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 ((v2.1 Patch06)(9.1_02 Patch12)) (build b31g-fcs)] を実行しています。ログは [/export/home/appserv/domains] にあります。 管理コンソールは [http://localhost:5048] で使用できます。 “asadmin” コマンドにも同じポート [5048] を使用します。 ユーザーの Web アプリケーションは次の URL で使用できます: [http://localhost:5080 https://localhost:5081 ]。 次の web-contexts を使用できます: [/web1 /__wstx-services ]。 標準の JMX クライアント (JConsole など) はドメイン管理のために JMXServiceURL: [service:jmx:rmi:///jndi/rmi://dashost:5086/jmxrmi] に接続できます。 ドメインは少なくとも次のポートで接続を待機しています: [5080 5081 5048 5037 5038 5039 5086 ]。 ドメインはアプリケーションサーバークラスタおよびその他のスタンドアロンインスタン スをサポートします。 |
ドメインとドメイン管理サーバインスタンスの停止
ドメイン管理サーバを停止するためには,stop-domainコマンドを実行します.
dashost > asadmin stop-domain clusterDomain ドメイン clusterDomain が停止しました |
開発者プロファイルを使用して作成したドメインの場合,管理コンソールの左ペインから「アプリケーションサーバ」を選択し右ペインの「一般」タブか ら「インスタンスの停止」ボタンを押すことによってドメイン管理サーバのインスタンスを停止する事ができます.
図 7:開発者プロファイルを利用 したドメイン管理サーバの停止方法
クラスタプロファイルを使用して作成したドメインの場合,管理コンソールから左ペインの「スタンドアロンインスタンス」を選択し右ペインの「一般」 タブから「インスタンスの停止」ボタンを押すことによってドメイン管理サーバのインスタンスを停止する事ができます.
図 8:クラスタプロファイルを利 用したドメイン管理サーバの停止方法
クラスタプロファイルへの変更方法
開発者プロファイルで作成したドメインをクラスタプロファイルに変更することができます.クラスタプロファイルへの変更は、asadminコマンドは利用できず,GUIの管理コンソールを使用した場合のみ可能です.
クラスタプロファイルへ変更するためには,管理コンソールの左ペインから「アプリケーションサーバ」を選択し右ペインの「一般」タブから「クラスタ サポートを追加…」ボタンを押すことによってクラスタ 構成を組むことのできるクラスタプロファイルへ変更できます.
図 9:クラスタプロファイルへの 変更方法
ドメインの削除
ドメインを削除する前に,ドメインが管理する全てのノードエージェント,全てのインスタンス,全てのアプリケーションが停止/削除されていることを確認して下さい.ドメイン上の各種リ ソースが残っている場合,削除に失敗します.
ドメインを削除するためには,delete-domainコマンドを実行します.
dashost > asadmin delete-domain devDomai |
Entry filed under: Application Server/GlassFish. Tags: Administration, GlassFish.