SJS Web Server7.0クラスタ環境の構築
今回はSJS Web Server7.0のクラスタ環境を構築したいと思います。
1. 管理サーバと管理エージェントについて
前回、インストール時にも説明しましたが、インストール時の構成タイプの選択で、、
「管理サーバ」と「管理エージェント」と呼ばれる、構成タイプが存在することを
説明しました。
これによりWS7.0からは単一の「管理サーバ」から複数の「管理エージェント」を
管理できるようになっております。
さてそれでは、実際に単一の「管理サーバ」から「管理エージェント」を管理するため
にはどのような手順が必要でしょうか。次より手順を紹介したいと思います。
2. 管理サーバ上にクラスタ用の設定を作成
まず、今回作成するクラスタの構成について説明します。
今回、下記図に示すように、管理サーバとして jse8-026 というマシンを、
管理エージェントとして jse8-027 というマシンを割り当てて環境を構築したいと思います。
さて、それでは実際に管理サーバ上に設定を追加する方法を下記に記述します。
まず、管理サーバである jse8-026 にTELNET等でログインし下記を実行します。
jse8-026> cd /sun/webserver7/bin jse8-026> ./wadm –user=admin admin-user-password を入力してください> adminadmin Sun Java System Web Server 7.0 B06/18/2006 10:03 wadm> create-config –http-port=8080 –server-name=cluster cluster1 CLI201 コマンド ‘create-config’ は正常に実行されました |
3. クラスタ用の設定にSession Replicationの設定項目を追加
次に、作成したクラスタ用の設定に「Session Replication」の設定を行います。
wadm> set-session-replication-prop –config=cluster1 enabled=true CLI201 コマンド ‘set-session-replication-prop’ は正常に実行されました |
4. クラスタ用の設定情報に対してWebサーバのインスタンスを追加
最後に、作成したクラスタの設定に対して、Webサーバのインスタンスを追加します。
ここでは、クラスタに属するノードのホストを指定します。
wadm> create-instance –config=cluster1 jse8-026 jse8-027 CLI201 コマンド ‘create-instance’ は正常に実行されました wadm> |
5. 管理サーバへのログイン
さて、それではクラスタの設定が完了しましたので、管理サーバへログインします。
ブラウザより管理サーバのURLを入力しアクセスします。
https://jse8-026:8989
6. ログイン完了画面
正常にログインが完了すると下記の画面が表示されます。
7. クラスタのインスタンスの起動
管理画面上の「設定」タブを押下します。
すると下記の画面が表示されます。
現在インスタンスを作成した状態ですのでWebサーバのインスタンスは
起動されていません。これは「インスタンスの状態」の項目に
「2 停止中」が表示されている事から確認できます。
全インスタンスを起動するために、「cluster1」のチェックボックスに
チェックを付け、「インスタンスを起動」ボタンを押下します。
すると下記の画面に切り替わり、「インスタンスの状態」の項目が
「2 稼動中」に変わっている事が確認できます。
上記のように、ひとつづつのインスタンスをそれぞれ起動しなくても、
一度に全てのインスタンスの起動・停止・再起動などの操作ができるようになり
非常に操作が簡単になっています。
次回は、サンプルWeb アプリケーションのデプロイを行い、
実際に高可用性が実現できるかを確認します。
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