GlassFish ドメインとドメイン管理サーバ

2010年2月3日 at 5:40 PM 1件のコメント

ドメインとは

「ドメイン」とは,アプリケーションサーバの管理を行う上で必要なプロセスや,設定情報等をグループ化した管理用の構成単位です. ドメインは「ドメイン管理サーバ」,「サーバインスタンス」,「ノードエージェント」,「各種リソース(JDBC, JMS, JNDI)」等のさまざまなコンポー ネントや設定情報から構成されています.GlassFishをインストールすると, デフォルトで一つのドメイン(domain1)を生成しますが,必要に応 じて複数のドメインを作成することができます.管理を行うためには,サーバ管理者は,管理者ユーザ名,管理者パスワード,証明書データベースの管理用パス ワードを入力したのち管理を行います.複数のドメインを作成する場合,それぞれのドメインに対して個別に管理者ユーザ名,管理者パスワード,認証用データ ベース管理用パスワードを設定する必要があります.

複数のドメインの作成は,ASP (Application Service Provide) サービスの提供や SaaS(Software as a Service), またクラウドといったサービスにおいて,サービス提供単位,組織単位毎に独立して管理を行いたい場合等に適しています.各ドメイン間を独立して管理でき各 種設定情報はドメイン間では共有されないためこのような環境で安全に利用できます。

複数ドメインによる管理

図 1:複数ドメインの構成例

補足:GlassFish v2.1 では 単一ドメインにおいて,単一のサーバ管理者が必要でしたが,GlassFish v3で は単一ドメインに対して,複数の管理者を設定できるようになります.これにより各管理者に対してあらかじめ権限を設定しておく事で複数の管理者で安心して 管理ができるようになります.

ドメイン管理サーバ

ドメイン管理サーバは,ドメインを管理するための管理機能アプリケーションを含んだ,Java EE 5仕 様完全準拠のサーバインスタンス(※1)です.このドメイン管理サーバは,GlassFishのインストール時に作成される唯一のサー バインスタンスで,Java EEアプリケーションを配備して 稼働させる事もできるため,デフォルトサーバと呼ぶこともあります.通常開発時はこのデフォルトサーバのインスタンスに対してアプリケーションを配備した り,デバッグ等を行います.また本番環境において,複数のサーバインスタンスでサービスを提供している場合,一度このデフォルトサーバに対してアプリケー ションを配備し,動作確認後問題がない場合に本番環境を有効にするといった運用にも使うことができます(※2).

このドメイン管理サーバは,サーバ管理者の認証を行った後,ドメイン内のすべての管理,たとえばアプリケーションの配備やリソース設定,サーバイン スタンスの起動/停止等といった管理機能を提供します.

また,物理的に異なるハードウェア上のリソースも管理できます.

各ドメインは必ず一つのドメイン管理サーバのインスタンスを持ち,各ドメイン管理サーバには任意のネットワークポート番号を設定します.基本的に(※3)全ての管理操作はドメイン管理サーバが稼働している状態で行 いますので,ドメイン管理サーバが稼働していない状態では各種設定変更を行うことはできません.

※1 サーバインスタンスの詳細は別途紹介します.
※2 配備済みのアプリケーション設定で「ターゲットの管理」から利用可能 対象のインスタンス/クラスタを設定できます.
※3 一部の管理操作(インスタンスの起動,停止等)はドメイン管理サーバ が起動していない状態でも実行できます.

開発者ドメイン

開発者ドメイン

図 2:開発時におけるドメインと ドメイン管理サーバの構成

サーバ管理者がドメインの管理を行うために,GlassFishで はいくつかの管理ツールを容易しています。代表的な管理操作はコマンドラインツール,もしくはWebベー スのGUI管理コンソールを使用して行います. また,サーバ管理者が独自に管理機能を拡張したい場合,AMX (AppServer Management Extensions)(※4)と呼ぶJMX MBeansベー スの管理拡張用APIを提供していますので,AMX APIを実装した独自管理機能を通じて管理すること もできます.

※4 AMX (Appserver Management Extensions)

https://glassfish.dev.java.net/javaee5/amx/

#asadmin help
#asadmin command_name [–help | ?]


asadminで指定可能なコマンド一覧はhelpコマンドを実行することで確認できます.また、各種 コマンドの引数の詳細は,コマンド入力後 –help を付加して実行する事で確認で きます。

管理コンソール

図 3:管理コンソールの表示例

ドメイン管理サーバ導入の利点は,セキュアな環境を構築したい場合に便利です.たとえば,ドメインを管理するための管理サービスとエンドユーザに対 して提供するサービスを独立して運用/管理ができるため,安心して管理を行うこ とができるようになります.

セキュアなドメイン管理

図 4:セキュアなサーバ管理が可 能なドメイン構成例


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GlassFish プロファイル GlassFish ドメイン管理(作成、削除、起動、停止)

1件のコメント

  • 1. glassfishとDB接続 ~CUI操作~  |  2015年6月21日11:45 PM

    […] もうちょっとちゃんとした定義ですが、JavaEEの権威である寺田さんのブログによれば […]


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