Java EE の戦略アップデート (2016/08/09 : JCP Executive Committee)


2016/08/09 JCP の Executive Committee のミーティング (Executive Committee Meeting Minutes for August 9 2016) がありOracle の Java EE/WebLogic 系製品の責任者 (Oracle Group Vice President ) である Anil Gaur さんから、今後の Java EE の戦略に対する説明がされたようです。
※ Anil さんは、元 Sun で Java EE/GlassFish の開発チームをまとめていた方。

要約すると
* エンタープライズのプログラミング・スタイルが変わっている。
* 旧来のアプリケーション・サーバでは、複数のアプリが同一 アプリ上 アプリケーション・サーバで動いていたが、今は単一のサービスやアプリが、それ専用のモジュール化された実行環境でクラウド上にデプロイされている、Java EE をこうした次世代のアプリ開発に対応できるようにしたい。
* 新しいプログラミング・モデルは、大規模にスケールする分散アプリを構築するためにリアクティブ・スタイルのプログラミングを取り入れ疎結合化する必要がある。
* また、HTTP/2, 設定、状態管理、Eventual Consistency(結果整合性)、マルチテナンシー、O-Auth, OpenID Connect 対応にも注目している
* 現在は、Java EE の一部の大規模ベンダーに相談しているが、今後 Java Champion や Java ユーザ・グループにも相談する予定。

以降 EC メンバーとの Q&A
[Q] Werner Keil
Java SE プラットフォームは、今後リリース・サイクルを早めることを計画していると聞いていますが、このリリース・サイクルは Java EE にも当てはまりますか?
[A] Anil
Java SE とは切り離して考えてほしい。いくつかの機能は Java SE 8 をベースにするだろうし、Java SE 9 に依存する部分もあるでしょう。

[Q] Martijn Verburg
Microprofile.io のチームとコラボレートする計画はありますか?
[A] Anil
2つの計画が一緒になる事を期待したいと思います。Oracle は Red Hat にこの件について話し合いを持ちました。しかし現時点では明確な答えはありません。

[Q] Alex Blewitt
クラウド・ベースのプロビジョニングについて質問をします。クレディ・スイスは、非常に機密性の高いデータを持っているため、”クラウドではなくオンプレミスで実行したい

[A] Anil
Java EE 8 は後方互換性を壊すのではなく、オンプレミスでも動作するでしょう。今までと同様に、専門家グループがより広いコミュニティからのフィードバックを元に、リリースに関して最終的な範囲やパッケージングを決定するでしょう。

[Q] Mark Little
私は、Red Hat が Oracle と話し合いを持った事を確認しています。そして Red Hat は Microprofile.io でプロトタイプを実装する際に Oracle と協業したいと言っていました。

その他、Steve Wallin、Bruno Souza、Matt Schuetze などから追加の質問、意見が寄せられてました。詳しくは、下記原文をご参照。

以降、該当部分の原文を抜粋

Java EE strategy
Anil Gaur, Oracle Group Vice President with responsibility for Java EE and WebLogic Server, gave a brief verbal presentation on Oracle’s Java EE strategy. He noted that enterprise programming styles are changing – more and more applications are distributed in nature and get deployed in cloud environments. Rather than traditional appservers that typically run multiple applications, apps are now distributed and deployed in the Cloud via modular runtimes dedicated to a single application or service.

We would like the future of Java EE to be viable to next generation of applications. These apps are composed and deployed differently in cloud and require flexibility, reliability and scale. The platform needs a new programming model that’s geared towards reactive style programming for building large-scale distributed applications that are loosely coupled. In addition, we would like to see HTTP/2, Config, State management, Eventual Consistency, Multi-tenancy, O-Auth and OpenID Connect get included in the platform. Oracle is talking to large Java EE vendors, and will soon consult with members of the community such as Java Champions and Java User Groups. He then asked for questions.
Werner Keil said that we had heard that Java SE would transition to faster release cycles. Would this also be reflected in Java EE? Anil replied that they intended to decouple from Java SE as best they could. Some features would be based on Java SE8 while others would depend on Java SE9.

Martijn Verburg asked whether there were plans to collaborate with the Microprofile.io team. Anil responded that he would like to see the two efforts come together. Oracle has spoken to RedHat about this but there is no definitive answer yet.

Alex Blewitt asked about cloud-based provisioning, noting that Credit Suissse has some very sensitive data and would therefore want to run on-premise instead of “in the cloud”. Anil responded that Java EE8 will not break backward compatibility and noted that it will be possible to run Java EE8 on-premise. As always, the Expert Group will decide the final scope and packaging of the release with input from broader community.

Mark Little confirmed that RedHat has spoken to Oracle, and said that he hoped that they could collaborate, perhaps by prototyping at Microprofile.io.

Steve Wallin said that IBM has also had discussions with Oracle. He asked whether Oracle was considering a completely new platform. Anil responded that he doesn’t want to pre-judge this; the community must decide. Steve asked what was missing from the current platform, noting that IBM has been able to deliver rapid deployment based on the existing platform. He thanked Anil for coming to speak to the EC.

Bruno Souza said that Java EE has historically been very open and participative – more so than other platforms – and consequently had been very good for the JCP. Going quiet for a year was very unhealthy and had damaged Java. He hoped that this would not happen again.

Anil said he understood. Oracle intends to work with the community and the JCP. They want to deliver something that developers will find useful and exciting.
Werner Keil asked when Java EE8 would be released. Anil said that the planned date will change, but he doesn’t yet have the details. He expects to be able to say at JavaOne.

Bruno asked whether Java User Groups and the Adopt-a-JSR program could help. Anil said he would welcome such community involvement.

Matt Schuetze asked what the high-level message is. Anil said that Java EE will continue to evolve. Some features will be more revolutionary, but exactly how things will be packaged has not yet been decided.
Werner Keil noted that java.net is being decommissioned and asked where Java EE projects will be hosted. Anil agreed that they would be impacted by this change and that they are evaluating alternatives.

There being no further questions, Patrick thanked Anil for coming to talk to the EC. Anil responded that he expected to reach out to many EC members in the coming weeks.

2016年8月17日 at 1:17 PM コメントをどうぞ

Microsoft Cognitive サービスによる OCR 解析


マイクロソフトの Cognitive サービスには OCR (光学式文字認識:画像に含まれる文字列をテキストデータとして抽出) の機能があります。現在はプレビュー版としてこの機能が提供されています。
Cognitive Services : Computer Vision API – v1.0 OCR

● Java のサンプル・アプリケーションについて
JAX-RS Client API を使って、Java の OCR サンプルを作り下記に公開しました。ご興味ある方はお試しください。
https://github.com/yoshioterada/OCR-Sample-of-Cognitive-Service

※ 本プログラムをお試しいただくためには、Subscription ID を入手して頂く必要があります。コチラ(Cognitive Services Computer Vision)より「Get started for free」のボタンを押し「Computer Vision – Preview 5,000 transactions per month, 20 per minute. 」にチェックし「Subscribe」ボタンを押して「Subscription ID」を入手してください。入手した ID を、プログラム中の SUBSCRIPTION_ID に記載してください。

画像は、以下の3種類の方法で指定できます。

1. 画像が置かれている URI を指定
2. ローカル・ディレクトリを含む絶対パスでファイル名を指定
3. 画像の byte[] を指定

public class Main {

    private final static String SUBSCRIPTION_ID = "*******************************************";

    public static void main(String argv[]) {
        OCRService service = new OCRService(SUBSCRIPTION_ID);

        // GET the result of OCR from specified URI
        String pictURI = "http://businessnetwork.jp/Portals/0/SP2016/PSTN/img/1604_microsoft_top.jpg";
        Optional<OCRResponseJSONBody> result = service.getOCRAnalysisResult(pictURI);
        result.ifPresent(resultBody -> service.printOCRResult(resultBody));
        
        //GET the result of OCR from the local file
        try {
            Optional<OCRResponseJSONBody> result2 = service.getOCRAnalysisResult(Paths.get("/Users/terada/Downloads/aaa.jpeg"));
            result2.ifPresent(resultBody -> service.printOCRResult(resultBody));
        } catch (IOException ex) {
            Logger.getLogger(Main.class.getName()).log(Level.SEVERE, null, ex);
        }
    }
}

下記に、本プログラムを利用した解析結果の例をご紹介します。

●解析結果例1
まず、解析結果として、とてもうまくいった例をご紹介します。例として、sansan さんのサンプル名刺を利用させていただきました。

解析したらこんな結果が得られました。完全に一致していますね!!

Cognitive-OCR1//embedr.flickr.com/assets/client-code.js

●解析結果例2
次に私の名刺を解析しました(メールと電話番号だけ伏せさせてください)。
Cognitive-OCR3//embedr.flickr.com/assets/client-code.js
その結果、こうなりました。
Cognitive-OCR2//embedr.flickr.com/assets/client-code.js
「Microsoft」が「Mi(「0S0升」、「Blog」が「引log」になっています。どうやら、現時点で日本語と英語がまざると、日本語解析が英語解析より優先度強くはたらき、ローマ字に似た日本語の文字を当てはめるみたいです。例えば「@yoshioterada」が「yoshiote「ada」と解析された場合もあります。

●日英がまざる場合の現時点の回避策

現時点では(ワークアラウンドとして)、日本語解析と英語解析を2度実行し有効な文字列を抽出するのが良いのではないかと思っています。

実際に、OCR 処理用の REST URL は下記になります。
https://api.projectoxford.ai/vision/v1.0/ocr?language=en&detectOrientation=true&#8221;

ここで引数に language を指定しますが、language=en,language=ja で、それぞれ英語か日本語の解析を切り替えます。日英両方を含む場合、現時点のワークアラウンドとして、”en” と “ja” の2回解析し、取得結果から意味的に有効な方を使うというのも良いかもしれません。

実際に、language=en を指定し、英語解析で名刺を解析させると、下記のように「Mi(「0S0升」と解析されていた箇所も正しく「Microsoft」と、そして「Blog」も正しく解析できていました。

Cognitive-OCR4//embedr.flickr.com/assets/client-code.js

REST の呼び出し結果(JSON)を確認すると1文字ずつ文字を抽出し認識しているようです。1行単位(つまり文字の前後関係)では解析はしていないので、1行を抜き出し本当に意味のある正しい文字列になっているかどうかを判定するような処理を入れれば精度はあがるのではないかと思います。(例えば「Mi(「0S0升」や「引log」のように1行中に1バイト文字と2バイト文字が混合しているなどはおかしい可能性が高いです。あと o(オー) と 0(ゼロ) も間違える場合があります。さらに l(エル), I(大文字のアイ), 1(イチ)も同様です。 怪しい場合には Bing の検索 API で探すという手もありかもしれません。)

こちらについては、Java に限らずどの言語を利用しても同じ結果が得られると想定しますので、本国の開発チームには多言語対応への課題としてフィードバックしたいと思っています。

まだプレビュー版ですが、1月辺り 5,000 処理、もしくは1分間辺り 20 処理までは無料でご利用いただけます。どうぞお試し版(プレビュー)としてご利用ください。

2016年8月5日 at 8:00 AM コメントをどうぞ

日本マイクロソフトに入社して1年が経ちました


日本マイクロソフト株式会社に入社して、本日(2016/07/13)で丁度1年が経ちました。
 ※ 明日だと思っていたのですが、実は今日でした。(^_^;) ブログを書いたのが 7/14 でした。

「マイクロソフトでの 1 年」

2015/07/14 : マイクロソフトのエバンジェリストとして活動開始

この1年は本当にあっという間で、まずは転職者の誰もが必ず通る「新しい環境に慣れる」、「人脈を作る」のに多少時間がかかりました。当初は、マイクロソフトという会社に入社した事に対して、とてもワクワクする一方で、本当に自分のキャリアがここで適合できるのか不安になった所もあります。しかし、そんな杞憂はまったく無く、同僚のエバンジェリストの皆様や会社が、とてもあたたかく迎えてくれました。

たとえば、エバンジェリスト部門では、「職場改善委員会」というのが作られており、入社早々そちらに参加させていただきました。そこでは新入社員が入ってきた際に、いち早く会社や部門に溶けこめるように、部署内でどうしたらよいのか改善方法をさぐったり、新入社員だけでなく部門内の社員がどうしたら部署内で快適に過ごせるのか?!といったような内容をグループの代表が集まって話し合い、そして改善につながる行動を実際に行ってきました。

また、日本マイクロソフト株式会社の社長である平野さんは、こういった言葉を私たち新入社員に投げかけてくださいます。

平野社長:マイクロソフトを選んでくれてありがとう !!
平野社長:マイクロソフトに慣れないでください !!
平野社長:様々な人がいることを認め、相手を知り、新しい考え方、やり方を受け入れよう

こうしたメッセージを出してくださる社長の元で働けるのは、社員としてとても嬉しく思っています。実際に、平野社長と初めてお会いし挨拶をさえていただいた際に、「ようこそおいでくださいました!!」といってくださった言葉は今でも忘れることができません。

今、マイクロソフトには色々なバックグランドを持った方がたくさんいます。もちろん日本法人が設立されてからずっと長く会社の成長のために働いてきてくださってきている方や、私のような 2015-2016 年に入社したいわゆる新入社員。そうした今の社員すべてが、力をあわせて相乗効果を発揮してより良い会社にしていくためには、お互いを否定するのではなく、受け入れて学びあっていく姿勢が大事なのだと思います。

この 1 年は、自分自身十分な結果を出せているのか疑問ですが、次の 1 年は、自分が築いてきたキャリアを、そして自分にしかできない事を、このマイクロソフトで活かせるように、今年以上にもっともっと成果や結果を出していきたいと思います。

「Java 業界の 1 年と私」


Java 業界にとっても、この 1 年は激動の年だったのではないかと思います。1 年前には私自身、全く予想だにしていなかった事が色々とおきました。

オラクルを辞める時に、「2015/07/10 : Time to move on…」のブログエントリを書きました。一部の文章を抜粋します。

私のエンジニア人生は、ずっと Java と共にありましたし、私を育ててくれたのも Java です。会社が変わっても私は Java のファンでいつづけたいと思います。そして今後は皆様と共に、外の世界から Java を応援し何らかの形で関わりたいと思います。

この内容はまったく変わらず、会社が変わっても、マイクロソフトの Java エバンジェリストとして、そして 先日ご紹介した「日本で 2 人目の Java Champion になりました」の通り、Java Champion として、引き続き外の世界から Java を応援していたいと思います。

その際、Java の将来の事を一番大事に思い、Java コミュニティ・メンバーの一員として、そして Java Champion として、オラクル社に対して良いところは良い、悪いところは悪い、さらにお願いをする事もあれば、お願いをされる事もある、そんなフラットで中立・そして良好な関係を築いていければなと思っております。

たとえば、煽りや憶測、風評被害のような内容が世に出た場合は、冷静に判断しオラクルを擁護することもありますし、逆の場合もあるかと思います、それが正しい Java Champion の姿であり、Java コミュニティの一員の仕事だと思いますので、良いことは良い、悪いことは悪いと正しいことをしていきたいと思います。

ぜひ、引き続き皆様今後ともどうぞよろしくお願いします。
#てらだよしおがんばる

2016年7月13日 at 6:49 PM コメントをどうぞ

Predix & Cloud Foundry on Microsoft Azure


2016年7月11日 、「米Microsoftと米General Electric(GE)が IoT分野で提携、Azure経由で「Predix」が利用可能」を発表しました。

Predixは、産業機械を監視および制御するためのプラットフォームで、産業アプリケーションの迅速な構築、安全な導入、効率的な運用を図る企業などがすでに採用している。これをAzure上で稼働させることで、企業はさらに、自然言語技術、人工知能(AI)、高度なデータ視覚化、企業アプリケーション統合といった強力な機能にアクセスできる。
Azure の Predix は、年内に開発者向けプレビューを発表し、2017年第2四半期に正式にリリースする。

GE の Predix は、Cloud Foundry 上で動作しますが、Microsoft Azure ではベースとなる Pivotal の Cloud Foundry もかんたんに構築できます。(90 日の評価ライセンスを提供)

Pivotal Cloud Foundry は、Java のマイクロサービスが可能な PaaS 基盤で、オープン・ソースの Cloud Foundry をベースとしています。Cloud Foundry を利用することで、高品質なソフトウェアの継続的デリバリが可能で、ビジネスをより迅速に進めることができます。

Pivotal Cloud Foundry が提供するサービス

  • Pivotal Cloud Foundry Elastic Runtime – ビルド、デプロイ、管理、複数のアプリやサービスの操作が可能な実行環境
  • MySQL Service – リレーショナル・データベース・ストア
  • Redis Service – キー・バリュー・ストア
  • RabbitMQ Service – メッセージング・サービス
  • Spring Cloud Services – 高信頼 Java マイクロサービスの構築
  • Apps Manager – 稼働中アプリ、リソースの使用状況、ログ、監視用のダッシュボード

ブログ記事
Pivotal: Pivotal の Cloud Foundry 関連ブログ (英語)
マイクロソフト:Azure で Cloud Foundry をお試しください (日本語)

環境構築手順の詳細はコチラ
Pivotal Documentation:Installing PCF on Microsoft Azure(英語)
BLOG.IK.AM : AzureにCloud Foundryをインストール (日本語)
世界のやまさ:Cloud Foundry を Azure で動かしてみる (日本語)
マイクロソフト:Azure Marketplace から Pivotal Cloud Foundry を利用

Marketplace のイメージは 1 つのインスタンスで、53 個の仮装マシンを利用します。(評価版にはサポートは含まれません。)仮に PoC を実施するために、エンジニアのアシストが必要な場合は、Pivotal もしくは、マイクロソフトの担当者にお問い合わせください。

事前準備:
Azure で Pivotal Cloud Foundry を利用するためには下記を準備してください。

  • Azure のアカウント作成
  • Azure アカウントでの、コア数制限の上限値変更 (推奨:100コア) 
    Pivotal Cloud Foundry のインストールにはデフォルトで 20 コア以上が必要です。
    • コア数の上限値を増やす方法は「コチラ」をご参照ください
    • 上記以外のサービスの上限値設定に関して「コチラ」をご参照ください。
  • Pivotal ネットワーク・アカウントの作成 Pivotal でアカウントを作成してください。プロファイルに記載される API トークンが必要です。
    • 画面右上に存在する Edit Profile を選択してください。ページの下に API トークンが記載されています。
  • Azure CLI もしくは Azure PowerShell をローカルのマシンにインストールしてください。
  • Azure サービス・プリンシパルの作成 (TENANT-ID, CLIENT-ID, CLIENT-SECRET):

2016年7月12日 at 2:26 PM 1件のコメント

Java EE Guardians に対する現時点での最新情報の共有


Java EE Guardians に対する現時点での最新情報を共有いたします。結論から申し上げますと、現時点(2016/07/07)での最新の情報は下記の記事になります。

それ以外の情報はすでに古い情報、もしくは憶測を元に記載されている記事になっていますので、上記記事をご覧ください。おそらく、最新情報をまだご存知ない方が、古い情報を元に SNS で色々と発言されていましたので、整理のために本エントリを記載しました。

これまでの経緯を時系列で

Java EE Guardians の呼びかけの元、世界の Java コミュニティや開発者がJava EE や Java のエコシステムに対する不安、懸念を表明しました。また、日本 Java ユーザ・グループも上記活動に賛同し、私のブログでも取り上げ、日本の Java 開発者の皆様に現状を共有いたしました。

2016/6/14
日本 Java ユーザグループJava EE Guardiansへの支援表明と活動紹介
寺田佳央のブログJava EE Guardians への参加について

これをきっかけに、日本のオンライン・メディアでも取り上げていただき、日本の開発者の皆様にもこの内容が広まっていきました。

2016/6/15
翔泳社 CodeZine日本Javaユーザーグループ、Java EE仕様策定プロセスの移管をOracleに求める世界的な活動への支援を表明

2016/6/16
Publickey遅延しているJava EEの前進を訴える「Java EE Guardians」、日本Javaユーザグループが支援を発表

2016/7/1 の海外の記事
Ars TechnicaHow Oracle’s business as usual is threatening to kill Java

2016/7/4 (7/1 の Ars Technica の記事がベース)
マイナビニュースOracle、Java EEから手を引く可能性も

2016/7/5
buinessnewslineOralce: Jave EEの開発終息の見通し
※こちらの記事は、誤りがとても多い記事でした。
  間違い1:Java -> Jave
  間違い2:移動に応じなかった James Gosling が今年 3月やめた -> 2010 年に辞めてます。そもそも、James は Java EE チームではない。

2016/7/6 (7/1 の Ars Technica の記事がベース)
ZDNet JapanJava EEの開発が停滞?–オラクルの不透明な態度にコミュニティーが不信感
※こちらも記事に誤りがあります。
  間違い:Java EE Guardiansは既存のJava EEのAPIは一切使用せず、ゼロからAPIを作り直すことだとしている。ー> Java EE Guardians は変わりのフレームワークを作るとは言ってない。

7/6 の時点で、オラクルからの見解が一切でなかったため、不安もあり煽り記事のような内容もあったように思います。そのような状況の中で、下記のニュースが公開されました。そして現時点ではこの記事が最新の情報になります。

2016/7/7
The Register:Oracle says it is ‘committed’ to Java EE 8 – amid claims it quietly axed future development

詳しくは、上記記事の全文をご覧いただきたいのですが、一部抜粋してみます。

The Redwood City titan said it will present fresh plans for the future of Java EE 8 at its JavaOne conference in San Francisco in September.

Oracle (Redwood シティーの巨大企業) は Java EE 8 に関する新しい計画を今年の9月に開催される JavaOne サンフランシスコで明らかにすると述べました。

“Oracle is committed to Java and has a very well defined proposal for the next version of the Java EE specification – Java EE 8 – that will support developers as they seek to build new applications that are designed using micro-services on large-scale distributed computing and container-based environments on the Cloud,” said Moeller.

また、Oracle スポークスマン Mike Moeller によると、次のように述べています。Oracle は Java に対してコミットしており、次の Java EE 8 に対して、新しい良い提案材料を持っています。具体的には、開発者は現在、クラウド上で大規模スケールが可能なコンテナベースの分散コンピュータで、マイクロ・サービスを利用したアプリケーションの開発ができるフレームワークをを求めています。

“Oracle is working closely with key partners in the Java community to finalize the proposal and will share the full details with the broader Java community at JavaOne in September.”

そして現在、オラクルは、Java コミュニティ内の主要なパートナーと密接に連携し、これを実現するための提案をまとめようとしています。そして今年の 9月の JavaOne で開発者の皆様に詳細な情報を共有するでしょう。

寺田の見解:
現時点では単独メディアに対する取材記事であり、内部でどのような動きがあるのかは我々にはわかりません。そこで、引き続きオラクルの動向には注意を払いたい所ですが、上記が真実とするならば、今年の 9月の JavaOne サンフランシスコで何らかの発表がなされるかと思います。6/14 の時点に比べると、Java EE の将来に少しでも光が見え始めてきているのかと期待したい所ですが、今は JavaOne SanFrancisco の発表を静かに待つことが必要ではないかと思います。

2016年7月8日 at 6:37 PM コメントをどうぞ

日本で 2 人目の Java Champion になりました


Java Champion

2016 年 7 月 1 日、 櫻庭祐一 さんに続いて、日本で 2 人目の Java Champion になりました。Java Champion のコミュニティ・サイトにも正式に、下記の通り名前が記載されました。

Java Champion は現在、世界で約 400 名位存在します。
Java Champion の bio 一覧はこちら

Java Champion になるためには、こちらに記載されている基準に従い、既存の Java Champion からのノミネーションと、他の Champion からの投票結果により可否がきまります。
※ Microsoft MVP の場合、Microsoft が承認しますが、Java Champion の場合は既存の Champion が選考します。

基準を一部抜粋します。

  • Java Champions are leaders
  • Java Champions are technical luminaries
  • Java Champions are independent-minded and credible
  • Java Champions are involved with some really cool applications of Java
    Technology or some humanitarian or educational effort.
  • Java Champions are able to evangelize or influence other developers

今回、私は Sun Microsystems 時代からエバンジェリスト仲間として大変お世話になった、Arun Gupta 氏 (現 Couchbase で Developer Advocacy の VP) にノミネートいただき投票結果の末なることができました。

Microsoft の社員としては、おそらく Neal Gafter 氏 (Java SE の元開発者 & Java Puzzlers の著者としても有名 ) に次ぐ2人目?!ではないかと思います。
ご参考:InfoQ : Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

現在、Neal 氏は Visual Studio の開発を中心にご担当されていらっしゃいますので、Microsoft で Java の情報発信をしている社員(エバンジェリスト)が Java Champion になるのは、おそらく私が初めてではないかと思います。

日本の櫻庭祐一さんをはじめ、世界の名だたる先輩 Java Champion の名を汚さないように、New Java Champion として今後も継続して Java を応援しながらコミュニティ活動を継続したいと思います。そして、マイクロソフトの Java エバンジェリストとして、クラウド環境 (Microsoft Azure) における Java の活用で、開発者の皆様に有益な情報をお届けるように今後も精進していきたいと思います。

皆様、ぜひ今後ともどうぞよろしくお願いします。

2016年7月8日 at 8:00 AM コメントをどうぞ

Java EE (Payara Cluster) on Azure


GlassFish をご利用のみなさまへ、先日の「GlassFish から Payara 移行のススメ」のブログエントリを書きました。これを踏まえて、GlassFish から Payara を試してみたいと思われた方は、こちらのハンズ・オン・ラボをどうぞお試しください。

こちらのハンズ・オンは、中級者向け以上で、セッション・レプリケーションやクラスタの概念をご存知の方向けです。Payara を利用し Microsoft Azure で本番環境用に冗長構成を組みたい方にステップ・バイ・ステップで構築方法を記載しています。また、Payara (GlassFish) を管理するために便利な、環境変数の設定や実際のコマンド例も記載していますので、どうぞご参考にしてください。(目標時間 30-60分と書いてますが、慣れればその位で環境構築はできますが、初めての場合は、おそらく 2 〜 3 時間ほどかかるかと思います。)

中級者以上向け:Payara Cluster を Microsoft Azure で構築 ハンズ・オン資料

また初心者の方は、いきなりクラスタ環境の構築は難しいと思います。その場合はまず、資料中の下記をお試しいただくのが良いかと想定します。

初心者向け
1. P142 〜 P160 のアプリケーション作成と動作確認
2. P8 〜 P29 タスク1: 仮想サーバの作成
 (ネットワーク・セキュティ・グループで 8080 もアクセス可能に設定いただいて、
 アプリケーションの動作確認は、http://azure-server-host-name:8080/)
3. P79 タスク4:JDK のインストール
4. P81 〜 P90 タスク5:Payaraのインストール
5. P161 〜 P166 のデプロイ
  (P165 はデプロイ先として server を選択)

ぜひ、お試しください。

2016年6月28日 at 3:16 PM コメントをどうぞ

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このエントリは個人の見解であり、所属する会社の公式見解ではありません

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